目的

本仕様書は、「データベース統合に関わる基盤技術開発」における「主要・有用DBのRDF化」に伴うコーパス・アノテーション開発を支援するサービスの開発に関するものである。科学技術データベースの構築に当って信頼性と有用性を高めるためにはデータ項目の根拠となる文献との連結が必須なことであり、文献自動処理の必要性が高まる。コーパスとコーパスへのアノテーションは文献の内容から情報を取り出す文献自動処理のため必須的なリソースである。コパスへのアノテーションは人手によるマニュアルアノテーションをある程度した後、それに基づいて機械学習による自動アノテーションシステムを開発するのが一般的なやり方。いずれにしてもある程度のマニュアルアノテーションは必要である。マニュアルアノテーションはコストが高い。生産性を高めるためには便利なアノテーション環境を用意必要があり、生産性をアノテーション編集機
今回の開発ではウェブブラウザの環境でテキストアノテーションを可能にする編集機能を持つアノテーションエディターであるTextAE(Text Annotation Editor)を開発する。これによってマニュアルアノテーションの生産性の向上を期待する。

システム概要

今回発注するTextAEはテキストの内容に題してのアノテーションを可能にする編集機能を実現する。これまでカテゴリ及び関係アノテーションの機能が実装されているが、それに加えインスタント及びモデフィケイションアノテーシょン機能を実装しその機能をシームレスに統合する。具体的には以下の項目のようにする。

  1. アノテーシょンの対象になるテキストはウェブ上のあるURIからHTTP Getメソッドで読み込む。
  2. アノテーシょンの結果はHTTP PostもしくはHTTP PutメソッドであるURIに書き込む。
  3. 入力・出力は全てJSONフォーマットで行う。
  4. 実装は全てHTML5とCSS3及びJavascriptで行う。
  5. インスタンスアノテーシょン機能を実装する。
    1. category annotationの上でinstanceを表示し編集できるようにするごと。
    2. instance annotationのリストを表示し編集できるようにするごと。
    3. instance annotationの種類を表示し見せ方を選択できるようにするごと。
    4. 以上に対し不明などころは発注者の説明に従うごと。
  6. モデフィケイションアノテーション機能を実装する。
    1. instance annotationの上でmodification表示を編集できるようにするごと。
    2. relation annotationの上でmodification表示を編集できるようにするごと。
    3. modification annotationのリストを表示し編集できるようにするごと。
    4. modification annotationの種類を表示し見せ方を選択できるようにするごと。
    5. 以上に対し不明などころは発注者の説明に従うごと。

(7) アノテーションの環境に題するパラメータをJSONで受け取って設定する。